側杖
そばづえ
名詞
標準
blow received by a bystander
文例 · 用例
「……村井だ……村井だ……」「完全な犯罪」の側杖を喰って、星田以上の恐怖に打ち拉がれていた彼は、最早、自分の意志を無くした空っぽの人形として動いているだけであった。
— 夢野久作 『殺人迷路』 青空文庫
彼は、わたしの非常識極まる決心を聞き、側杖の決心を彼もしなければならなかった今朝の暁の雨を思い出で、それに較べる今夜の虫の音の静けさを味って流石にほっとした容子である。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
わたしは秋雄がもしわたしが牢獄へ下るのだったら、その出獄を待って共に遠国へ旅立つ支度をするし、死ぬのだったらそのあと始末をしようと側杖の決心までしていることをもおまえに語った。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
彼はお艶が世を去ってからしばらくこの庵中の空気に絶えていた生死の沙汰のスリルがわたしの今度の恋愛事件で復活したかのように生々としてわたしの相談に与り側杖の覚悟もした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
いちおう、横須賀くんだりまでいってみたんだけど、EMの解体の側杖くらって、いっしょに更地になってた。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
私たちはよく別な事件のために側杖を食った。
— 小林多喜二 『党生活者』 青空文庫
私は昨日の側杖を食ったことを話した。
— 小林多喜二 『党生活者』 青空文庫
「それはそうだが……」 昨日私が「人殺し」の側杖をくって「エンコ」が出来なかったので、須山は今日それが出来るように用意してきていた。
— 小林多喜二 『党生活者』 青空文庫
作例 · 標準
騒動に巻き込まれた一般市民が、予期せぬ側杖を受けた。
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「喧嘩に近づいてはいけない、怪我をするのは側杖だから」と母に言われた。
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巻き込まれた形になった彼は、ただの側杖で済んで不幸中の幸いだったと思っている。
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