宵宮
よいみや
名詞
標準
文例 · 用例
その上、宵宮にしては些と賑か過ぎる、大方|本祭の夜?
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
そうだ、あしたの晩、おい文学者、俺と一緒に八幡様の宵宮に行ってみないか。
— 太宰治 『親友交歓』 青空文庫
梅雨があけると生国魂神社の夏祭が来る、丁度その宵宮の日であった。
— 織田作之助 『旅への誘い』 青空文庫
姉が死んだのは、忘れもしない生国魂神社の宵宮の暑い日であったが、もう木犀の匂うこんな季節になったのかと、姉の死がまた熱く胸にきて、道子は涙を新たにした。
— 織田作之助 『旅への誘い』 青空文庫
宵宮の十四日には夕方から霧のような細かい雨が花笠の上にしとしとと降って来た。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
宿へ帰って訊いてみると、蘆の湖の燈籠流しは年々の行事で、八月一日は箱根神社の大祭、その宵宮に催されるものであるという。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
折角の三社様もきのうの宵宮はとうとう降られてしまいました。
— 弁天娘 『半七捕物帳』 青空文庫
風のまにまに、ふはふはと、夏水仙のにほひ、土の匂、あすはマリヤのお祭の宵宮にあたる賑やかさ。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫