脯
ほしし異読 ほじし
名詞
標準
dried meat
文例 · 用例
「何もお肴がございませんよ」 盆には一本の銚子に猪口を添え、それに※脯のようなものを小皿に入れてつけてあった。
— 田中貢太郎 『馬の顔』 青空文庫
「貴郎は、鹿の脯をおあがりになりますか」「鹿の肉は好きだが、この辺は鹿があまりいないから、喫べられない」 元振は腰に付けていた糧食の鹿の脯を出した。
— 田中貢太郎 『殺神記』 青空文庫
「これは、鹿の脯でございます」 元振は剣を抜いてその脯を一きれ切って左の手でさしだした。
— 田中貢太郎 『殺神記』 青空文庫
脯を載せた元振の手は邪神の手首に纏わり着いた。
— 田中貢太郎 『殺神記』 青空文庫
「そいつを逃がすな、つかまえろ」「俺達が飲んでいる所へ、やってくるとは大胆な奴じゃ、つかまえて脯※にしろ」「つかまえろ、逃がすな、俺達の邪魔をした奴じゃ」 背後からばらばらと飛んでくる物があった。
— 田中貢太郎 『太虚司法伝』 青空文庫
こんな奇効ある故か、道家に尹喜穀を避けて三日一たび米粥を食い白馬血を啜り(『弁正論』二)、黄神甘露を飲みの脯を食うという。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
子珍すなわち辺先生を辞し、家に帰って父を見るに、なお息しいるので、火急に酒脯銭財を郊に致し、祭り、三たびその名を呼ぶと、玄石白馬に乗り、朱衣を著け、冠蓋前後騎従数十人、別に二人の青衣あって節を執って前引し、呵殿して来り、子珍|相見えて一に旧時のごとし。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
三月には麦の祭と称し、酒香酢脯を薦む。
— 伊波普猷 『ユタの歴史的研究』 青空文庫
作例 · 標準
長期保存食として、旅人は昔から脯を携帯した。
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狩猟民族は、捕らえた獲物を脯にして冬に備えた。
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昔の書物には、脯の製法や保存方法についての記述が見られる。
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