種板
たねいた
名詞
標準
(photographic) negative
文例 · 用例
ただ一枚の板で真物同様の色彩が写されるというのがこの種板の優れた特色である。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
風景なり人物なり、これで撮って適当な薬液で現像すれば蒼い空に浮く雲も、森の緑、野の花の黄紅白紫、ないしは美人の頬の桜色でもすぐに種板に現われるというのは愉快である。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
同会社でこの発明に成効しいよいよ種板として売り出す今日までには三年間の苦心をしたという。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
今この種板の製法より、如何にして原色が写るかという事を述べる前に、先ず従来の天然色写真はどんなものかという事を簡単に御紹介したい。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
その方法は、一種特別な種板の裏を水銀で蔽い、これで普通写真のように撮影した後現像すれば、種板を通って水銀に当る光線と、それから反射する光とが互いに干渉して種板の薄い膜の中に微細な縞が出来る、この縞の精粗は光の色によってちがう。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
これは大変にうまい法だが難儀な事にはこの種板を作るのがなかなか六かしい。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
なおこの種のものには一枚の原色版のために六枚以上種板を使うのもあるそうな。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
しかるに今度新発明の種板はただの一枚で原色が写るのが面白い。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
作例 · 標準
湿板写真の時代、ガラスの種板を慎重に扱わなければ画像が台無しになった。
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現像液に浸された種板から、ぼんやりと被写体の輪郭が浮かび上がってくる。
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蔵の奥から、曾祖父が撮影したと思われる古い風景の種板が見つかった。
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