香包
こうづつみ
名詞
標準
文例 · 用例
煙草盆を並べて、もう一つ、黒塗|金蒔絵の小さな棚を飾って、毛糸で編んだ紫陽花の青い花に、玉の丸火屋の残燈を包んで載せて、中の棚に、香包を斜めに、古銅の香合が置いてあって、下の台へ鼻紙を。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
上には、秋草の花を活けた小花瓶を右左に置き、正面には橢円形の小さな鏡を立て、其前に火を入れた青磁の香炉、紫の香包を傍に置いた。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
有難うございました、と云つて歸りましたが、その時縁側の隅に香包を殘して行つた。
— 三田村鳶魚 『物貰ひの話』 青空文庫