通し狂言
とおしきょうげん
名詞
標準
performance of an entire play
文例 · 用例
十一年(戊寅) 一八七八○二月二十三日より新富座にて、西南戦争を脚色したる「西南雲晴朝東風」の通し狂言を上演。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
通し狂言の「浮木亀山」は、いうまでもなく石井兄弟の仇討で、紋作は石井兵助をつかい、冠蔵はかたきの赤堀水右衛門を使っていた。
— 人形使い 『半七捕物帳』 青空文庫
他の通し狂言のなかに一幕はさみ込まれたもので、取り立ててこれぞというほどの筋のあるものではないらしい。
— 岡本綺堂 『小坂部伝説』 青空文庫
この通し狂言の脚色者は何人であるかを知らなかったが、後に聞けばそれは座付の佐橋五湖という上方作者の筆に成ったのであった。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
中幕の「三代記」は駒之助の三浦、梅太郎の時姫、九蔵の佐々木であったが、この中幕よりも通し狂言の「牡丹燈籠」の方が大体に於いて面白かった。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
脚色者は福地桜痴居士であったが、居士はこうした世話狂言を得意としないので、さらに三代目河竹新七と竹柴|其水とが補筆して一日の通し狂言に作りあげた。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
殊に大晏寺堤は団菊左の顔合わせで、開幕前の噂はなかなか高かったが、さて初日を出してみると客足が思わしからず、通し狂言の「安中草三」も在来の円朝物ほどに面白くないと云う不評で、この興行はさんざんの失敗に終わった。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
但し二度目であるために、通し狂言とはしないで一番目に据え、菊五郎は多助の一役だけを勤めて、道連れ小平の件りは省いていた。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
作例 · 標準
歌舞伎座では年に一度、通し狂言が上演される。
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江戸時代には、朝から晩まで通し狂言を見るのが庶民の娯楽だった。
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この劇団の通し狂言は、三部構成で休憩を挟みつつ長時間にわたる。
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