突き除ける
つきのける
動詞
標準
文例 · 用例
ところへ後の横町から突然|馳け出して来た一人の男が、敬太郎を突き除けるようにして、ハンドルへ手をかけた運転手の台へ飛び上った。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
絡わりついて来る小児を突き除けるようにして、旅僧の傍へ進んで往った。
— 田中貢太郎 『長者』 青空文庫
所が彼女はだんだん私を突き除けるばかりではない。
— 横光利一 『鳥』 青空文庫
彼女はもう一度、力一杯私を壁の方へ突き除けるや否や、「何をするのよ!
— 谷崎潤一郎 『痴人の愛』 青空文庫
その死ぬ少し前に例の通り細君が看病のため枕辺へ寄り添いますと、男はいつになく荒々しい調子で、手をもって細君を突き退けるばかりに、押し返して、御前は必竟芸術家だ。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
(助八は勘太郎にむしや振り付けば、勘太郎は突き退ける。
— 岡本綺堂 『權三と助十』 青空文庫
退いておれ」 源三郎は相手をよくも見定めないで、腹立ちまぎれに突き退けると、かよわいお染は跳ね飛ばされたようによろめいて、そこにある膳の上に倒れかかると、酒も肴も一度に飛び散った。
— 岡本綺堂 『鳥辺山心中』 青空文庫
)おみの (狂ふがごとくに突き退ける。
— 岡本綺堂 『佐々木高綱』 青空文庫