茶滓
ちゃかす
名詞
標準
文例 · 用例
いつもは二十銭以上のお買物だから出すけど、今日は茶滓漉しの土瓶の口金一つ七銭のお買物だからお茶は出せないぢやないの」「お茶は四五日前に買ひに来たのを知つてるだろ。
— 岡本かの子 『蔦の門』 青空文庫
土瓶の茶滓を棄て、七厘に火を取つて湯を沸し、あたりを掃除し、ざつと片づけた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
出からしになつた急須の茶滓を茶碗の一つに空けて、机の下から小さい葉鉄の茶壺を取出したが、その手付がいかにも懶さ相で、私の様な気の早い者が見ると、もどかしくなる位|緩々してゐる。
— 石川啄木 『札幌』 青空文庫
出がらしになつた急須の茶滓を茶碗の一つに空けて、机の下から小さい鐵葉の茶壺を取出したが、その手付がいかにも懶さ相で、私の樣な氣の早い者が見ると、もどかしくなる位|緩々してゐる。
— 石川啄木 『札幌』 青空文庫
葱の根、茶滓まで凍り着く。
— 島崎藤村 『千曲川のスケッチ』 青空文庫
宮岡はこの順序を示しながら、前夜酒を飲み過ぎた時には、このようにして作った茶の茶滓に醤油をすこしつけて食うと、この上もない解毒剤になると話した。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
天然に生えた茶は、干して、湯をさすと赤い色は出るが、一ぺん入れたらもうそれきり、後は茶カスになる。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫