馬筏
うまいかだ
名詞
標準
文例 · 用例
「爰に伊賀伊勢両国の官兵等、馬筏押し破られて、六百余騎こそ流れたり。
— 牧野信一 『くもり日つゞき』 青空文庫
「おのづから外るゝ水には、何もたまらず流れたり……」 すると鶴巻が、敗惨の私をあやなすやうに、追ひかぶせて、「こゝに伊賀伊勢両国の官兵等、馬筏押し破られて、六百余騎こそ流れたり――」 などゝ私達の兼々の愛誦章を続けた。
— 牧野信一 『武者窓日記』 青空文庫
馬筏一 義経は、河辺に立って、「水練の達者なものは名のり出でよ。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
「――馬と馬とは、寄りおうて、馬筏を組みて渡せよ。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
先だつ群れ、後れてゆく群れ、たくさんな馬筏は、はやくも河のなかほどまで押し襲せた。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
――と見れば、一騎は、すでに馬筏の先鋒を離れて、はや、敵の顔もあざやかに見える岸近くまで進んでいた。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
一度び押し返された水は激しい急流となって流れこみ、このため伊勢、伊賀両国の兵の馬筏が破られてあれよと言う間に水に流される始末だ。
— 第四巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
「伏せろ」「馬筏を崩すな」「よろいの袖を深く翳せ」 まるで、夕立のような矢の中だった。
— 世の辻の帖 『私本太平記』 青空文庫