薪炭
しんたん
名詞
標準
wood and charcoal
文例 · 用例
たとえば雷電の火の元子は薪炭の火の元子よりも微小であるから、よく物を透す力がある。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
そこで氏郷は之を援けて一揆を鎮圧する為に軍を率いて出張したが、途中の宿々の農民共は、宿も借さなければ薪炭など与うる便宜をも峻拒した。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
そちこち、気長に金子にして、やがて船一|艘、古物を買い込んで、海から薪炭の荷を廻し、追々材木へ手を出しかけ、船の数も七艘までに仕上げた時、すっぱりと売物に出して、さて、地面を買う、店を拡げる、普請にかかる。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
外国に行く四年前まではこの家は地震で曲ったままの古家で薪炭を商なっていた。
— 岡本かの子 『豆腐買い』 青空文庫
薪炭商から瓦斯の道具を売る店へ、文化進展の当然の過程だ。
— 岡本かの子 『豆腐買い』 青空文庫
沼津あたりから見るのでは、中腹以上が一帶にうす黒く見渡されて其處が森をなしてゐることだけはよく解るが、たゞ普通の灌木林か乃至は薪炭を作る雜木林位ゐにしか考へられなかつた。
— 四邊の山より富士を仰ぐ記 『樹木とその葉』 青空文庫
この一谷、もとのまゝならば、紅葉の美觀あるべけれど、惜しや、拂ひ下げられて、木はみな薪炭とならむとす。
— 大町桂月 『赤城山』 青空文庫
これも他日薪炭に伐らるゝかと思へば、心細し。
— 大町桂月 『赤城山』 青空文庫
作例 · 標準
冬の暖房には、薪炭が使われていた時代もあった。
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この伝統的な調理法では、薪炭の香りが料理に深みを与える。
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薪炭を燃料とするかまどで炊いたご飯は、格別の味がする。
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