杉菜
すぎな異読 スギナ
名詞
標準
field horsetail (Equisetum arvense)
文例 · 用例
雪の下からは蒼黯い偃松が、杉菜ほどに小さく見えて、黄花石楠花は、白花石楠花に交って、その間にちらほらしている、一団の霧が槍へ吹っ懸けて、白い烟をパッと立てるので、一時は姿を没したが、又穂先だけ鋭く突き出す。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
きたない石垣が築いてあって、苔蒸した石と石との間から、歯朶や杉菜が覗いていた。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
その縁の、杉菜の生えている砂地に、植込の高い木が、少し西へいざった影を落している。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
旅も一人の春風に吹きまくられ 波音の菜の花の花ざかり 春まだ寒いたんぽゝたんぽゝ 指のしなやかさ春の日ざしの 杉菜そよぐのも春はまだ寒い風 かすんでとほく爆音のうつりゆくを 山羊鳴いて山羊をひつぱつてくる女・うらうらやうやうたづねあてた・椿は落ちつくして落ちたまゝ四月十五日 花ぐもり。
— 昭和十四年 『旅日記』 青空文庫
「杉菜ツて何んだすのや。
— 上司小劍 『父の婚禮』 青空文庫
「杉菜ちふのは、土筆の姉さんや。
— 上司小劍 『父の婚禮』 青空文庫
」 父は稍威猛高になるといつた樣子を見せて、「あの杉菜も矢ツ張り土筆と同じやうに、袴穿いてよるやろ。
— 上司小劍 『父の婚禮』 青空文庫
宿の女中から貰った杉菜や、生椎茸を擁えて彼は山小屋の方へ登った。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
作例 · 標準
春の空き地にツクシが顔を出した後、周囲には鮮やかな緑の杉菜が茂り始めた。
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杉菜は生命力が非常に強く、一度庭に根付くとなかなか取り除くのが難しい。
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昔の人は、乾燥させた杉菜を煎じて民間療法の薬として飲んでいたという。
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