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名詞
1
標準
文例 · 用例
然しただ一人久保田さんが細緻|密な作品を書く人でありながら球突ではひどく不器用なのを除けばそれぞれに球突の中にも作品の感じが現れてくるから面白い。
南部修太郎 文壇球突物語 青空文庫
そして、一|面には細妙巧の赴きを見る。
南部修太郎 文壇球突物語 青空文庫
3 現代作家の文章を考へてみても、ごく大まかな詞ではあるが、志賀直哉は驚くほど神經質に鋭く簡潔、菊池寛は無駄なく直截適確、谷崎潤一郎は莊重で力強く、佐藤春夫は典雅細、里見※は流麗精緻、――一一擧げたらきりがないが、さういふ特色は言ひ換へれば、作者の氣質持前の現れに外ならない。
南部修太郎 氣質と文章 青空文庫
前者は細簡潔、冗漫や無駄を嫌つて一字一字を惜みながらコツコツと筆を運んだが、後者は深刻重厚、筆力のあふれるままにグングン筆を走らせた。
南部修太郎 氣質と文章 青空文庫
馬鹿めが、)と猪口を叱って、茶碗で、苦い顔して、がぶがぶと掻喫う処へ、……色の白い、ちと弱い、と云った柄さ。
泉鏡花 南地心中 青空文庫
』と母君の手に依りすがると春枝夫人は凛々しとはいひ、女心のそゞろに哀を催して、愁然と見送る良人の行方、月は白晝のやうに明だが、小蒸※船の形は次第々々に朧になつて、殘る煙のみぞ長き名殘を留めた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
然し、春枝夫人と日出雄少年とは私が堅く友に保證して居る人、且は弱き女性と、無邪氣なる少年の身であれば、先づ此二人をば避難せしめんと頻に心を焦てたのである。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
掌中の紋理の『て』の字が見え初むる時より、寸々に明るく分々に明るくなつて、拇指の腸處の細紋が見え、指の木賊條の縱のいのが見え、漸く指頭の渦卷や流れ紋の見ゆるに至るまで、次第次第に夜が明け放るゝに及び、やがて日がさし昇るに及ぶ、其の間に天地の氣が人の氣に及ぼすもの無しとは誰か言ひ得よう。
幸田露伴 努力論 青空文庫