抑えがたい
おさえがたい
形容詞
標準
uncontrollable
文例 · 用例
抑えがたい戦慄がだんだん体じゅうにひろがり、とうとう心臓の上にまったくわけのわからない恐怖の夢魔が坐った。
— THE FALL OF HOUSE OF USHER 『アッシャー家の崩壊』 青空文庫
お弓に対して、抑えがたい嫌悪を感じ始めていた市九郎は、お弓が一刻でも自分のそばにいなくなることを、むしろ欣んだ。
— 菊池寛 『恩讐の彼方に』 青空文庫
彼は師の信西入道をも驚かすほどの博学で、和歌に心を寄せる兄の忠通を常に文弱と罵っているほどに、抑えがたい覇気と野心とに充ち満ちている人物であった。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
科学者は科学的であるかという悲しい疑問が心に湧くのを抑えがたいのである。
— 宮本百合子 『作家のみた科学者の文学的活動』 青空文庫
途中のある旅館における雨の侘しい晩に、従兄への葉子の素振りの媚めかしさが、いきなり松川の嫉妬を抑えがたいものに煽りたてた。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
そこでもしこのアカデミシャンが、判だの鍵だの紹介状だの其他一切の権威の象徴を用いて、私を社会的にこの宝庫に近づけない結果を招くとなると、この羨しさは忽ち抑えがたい不平に転化せざるを得ない。
— 戸坂潤 『学界の純粋支持者として』 青空文庫
こっちの窓から其光景を遠く眺めやっている私の胸に、抑えがたい欣びがあるのであった。
— 宮本百合子 『カメラの焦点』 青空文庫
そこでは、あらゆる社会階層の、あらゆる生活内容の、あらゆる矛盾をもった精神が、ただひとすじ、人民的生存の要求にせき上げられて、抑えがたい声をあげてゆくわけである。
— ――創造と評論活動の問題―― 『両輪』 青空文庫
作例 · 標準
例句