伽藍堂
がらんどう
名詞-の形容詞形容動詞名詞
標準
empty
文例 · 用例
賑いますのは花の時分、盛夏|三伏の頃、唯今はもう九月中旬、秋の初で、北国は早く涼風が立ますから、これが逗留の客と云う程の者もなく、二階も下も伽藍堂、たまたまのお客は、難船が山の陰を見附けた心持でありますから。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
伽藍堂々、山に據り、海に俯す。
— 大町桂月 『北條より一ノ宮へ』 青空文庫
大きい寺も伽藍堂になってしまって、正面の塔に据え付けてあるクリストの像が欠けて傾いている。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
休暇になつてからの学校ほど伽藍堂に寂しいものはない。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
この村は平野をへだてた東羽黒と対立し、伽藍堂塔三十五堂立ち並んだ西羽黒のむかしの跡だが、当時の殷盛をうかべた地表のさまは、背後の山の姿や、山裾の流れの落ち消えた田の中に、点点と島のように泛き残っている丘陵の高まりで窺われる。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
果せるかな家内のものは皆新宅へ荷物を方付に行って伽藍堂の中に残るは我輩とペンばかりである。
— 高浜虚子 『漱石氏と私』 青空文庫
自分が死んだ後、この孤独な母を、たった一人|伽藍堂のわが家に取り残すのもまた甚だしい不安であった。
— 夏目漱石 『こころ』 青空文庫
時々|大一座でもあった時に使う二階はぶっ通しの大広間で、伽藍堂のような真中に立って、波を打った安畳を眺めると、何となく殺風景な感が起った。
— 夏目漱石 『行人』 青空文庫
作例 · 標準
引っ越したばかりの部屋はまだ家具がなくて、がらんどうだった。
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閉店したデパートの中は、あっという間に伽藍堂の空間になってしまった。
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イベントが終わった後の会場は、片付けられてがらんどうとしていた。
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彼の心は失恋のせいで、ぽっかりと伽藍堂になってしまったようだ。
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標準
main hall of a temple (often vast and empty)
作例 · 標準
歴史ある寺の伽藍堂に足を踏み入れると、厳かな空気が漂っていた。
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本堂の伽藍堂では、毎日朝のお勤めが行われている。
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改修された伽藍堂は、昔の姿を取り戻し、多くの参拝客を魅了している。
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広々とした伽藍堂の真ん中に立つと、心が落ち着くのを感じる。
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