局票
きょくひょう
名詞
標準
文例 · 用例
私はそう云う騒ぎの中に、※瑰の茶を啜りながち、余君穀民が局票の上へ健筆を振うのを眺めた時は、何だか御茶屋に来ていると云うより、郵便局の腰掛の上にでも、待たされているような忙しさを感じた。
— 芥川龍之介 『上海游記』 青空文庫
局票は洋紙にうねうねと、「|叫―速至三馬路大舞台東首小有天※菜館―座侍酒勿延」と赤刷の文字をうねらせている。
— 芥川龍之介 『上海游記』 青空文庫
確か雅叙園の局票には、隅に毋忘国恥と、排日の気焔を挙げていたが、此処のには幸いそんな句は見えない。
— 芥川龍之介 『上海游記』 青空文庫
(局票とは大阪の逢い状のように、校書を呼びにやる用箋である。
— 芥川龍之介 『上海游記』 青空文庫
」 余氏はにやにや笑いながら、次の局票を書き始めた。
— 芥川龍之介 『上海游記』 青空文庫
これらの美人は順々に、局票へ書いた客の名通り、我々の間に席を占める。
— 芥川龍之介 『上海游記』 青空文庫
それから彼女の運んで来た活版刷の局票の上へ芸者の名前を書きはじめた。
— 芥川龍之介 『湖南の扇』 青空文庫