民卑
みんぴ
名詞
標準
文例 · 用例
官尊民卑の考へは、假令村の有力者でも伊貝の頭には浸み込んでゐた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
これが官尊民卑の旧習に気づいた上のことであるなら、とにもかくにも進歩と言わねばならなかった。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
古は官吏尊くして庶民卑しかりき。
— 正岡子規 『従軍紀事』 青空文庫
今は理論の上において官民に等差を附せずしかも事実の上においてなほ官尊民卑の余風を存す。
— 正岡子規 『従軍紀事』 青空文庫
官尊民卑の日本の社会で、文学者は一種の「よけい者」であった。
— 宮本百合子 『今日の日本の文化問題』 青空文庫
漱石は日本の伝統である官尊民卑が文学の領域にまで浸潤することを快く思わなかったのであろう。
— 宮本百合子 『文学における今日の日本的なるもの』 青空文庫
封建主義、階級意識、官尊民卑思想、其他いろいろな言葉で表現されるこの上下の組織は、つまり権力の上に成立していた。
— 豊島与志雄 『新たな世界主義』 青空文庫
「官尊民卑の弊」は、日本の資本主義がブルジョアジー自身の足による一人立ちが出来るようになるに従って、次第に衰えて来る。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫