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恩威

おんい
名詞
1
標準
benevolence and strictness
文例 · 用例
それは此十日の間に通った地方は政宗の家の恩威が早くから行われて居た地で、政宗の九代前の政家、十代前の宗遠あたりが切従えたのだから、中頃之を失ったことが有るにせよ、今又政宗に属しているので、土豪民庶皆伊達家|贔屓であるからであった。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
上に引いた支那で上子日に家鼠を饗して炒雑虫というを考うるに、最初この日野を焼いて野鼠蟄虫を鏖殺し、その夜家鼠を饗して、汝ら野鼠ごとく焼き殺さるるを好まずば年中音なしくせよ、さすればこの通り饗応しやると、恩威並び行いしより変って鼠の嫁入り祝いとも、子の日の遊びともなったと惟う。
鼠に関する民俗と信念 十二支考 青空文庫
寒暑并び行はれて天の時とゝのひ、恩威竝び施して男子の徳全きを得べきなり。
大町桂月 日月喩 青空文庫
ところが、御奉行様の仰せらるるには、お上が今度の一揆に対しての御沙汰は恩威並びに行うという御趣意じゃと、こう仰せられるのじゃ。
菊池寛 義民甚兵衛 青空文庫
ドイツは天才ヒットラーにより戦争の中に於て着々欧州連盟の結成に努力し、恩威併行の適切なる方策により輝かしき成果を挙げている。
石原莞爾 戦争史大観 青空文庫
柴大佐は後の柴大将であるが、大将の恩威並び行なう善政は全く北京人をして感涙にむせばせたものであった。
石原莞爾 戦争史大観 青空文庫
誠に当時の日本軍隊の恩威並び行なわれた事蹟は、四十年後の今なお古老の口から聴く事が出来、残る文書に読む事が出来る。
石原莞爾 戦争史大観 青空文庫
賢良方正の士を挙げて政を任し、民の苦楽を察して適宜の処置を施し、信賞必罰、恩威行なわれざるところなく、万民腹を鼓して太平を謡うがごときは、まことに誇るべきに似たり。
福沢諭吉 学問のすすめ 青空文庫