小冠者
こかんじゃ
名詞
標準
young man (who has recently undergone his manhood ceremony)
文例 · 用例
這奴、小冠者何程の事あらん。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
「小冠者っ」 天童は、刳形へ手をかけて、ずっと、鞘ぐるみ刀を――丁度、柄頭が、自分の眼の高さに行くまでに延した。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
平門の小冠者を誅するは目前にありとは、彼等が、竊に恃める所なりき。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
「たかが十八歳の小冠者萩丸、あのような者を今日まで、持てあましおりましたのが我らの不覚、いよいよ用に立たぬとなら、首斬って血祭りにした方がよろしい。
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫
小冠者といっても、これは兵馬がしばしば驚かされつけている宇治山田の米友の類ではありません。
— 畜生谷の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
年は十七八、ほぼ兵馬と同年輩だが、一見、小冠者というよりも、貴公子というべきものであることは確かです。
— 畜生谷の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
ところが、道場に満つる人々が、この傍若無人の小冠者の振舞を怪しともせず、彼が入り来った最初から、ほとんどが膝を組み直し、頭を下げて、ひたすら尊敬の意を表する有様が、いかにもいぶかしい。
— 畜生谷の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
二三名を、こなしている間、篤と兵馬の剣術ぶりを注視していたこの小冠者は、「おお、見事見事、わたしにも指南してたも」と、早くも道具をつけにかかる。
— 畜生谷の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
元服を済ませたばかりの小冠者が、初めての戦に出陣する。
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小冠者らしい若々しさと覇気が、その表情に溢れている。
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祝宴の席で、小冠者は一族の期待を一身に背負い挨拶をした。
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