夕涼
ゆうすず
名詞
標準
evening cool (in summer)
文例 · 用例
一例として「えんこう」の話をとると、夕涼みに江ノ口川の橋の欄干に腰をかけているとこの怪物が水中から手を延ばして肛門を抜きに来る。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
義兄に当たる春田居士が夕涼みの縁台で晩酌に親しみながらおおぜいの子供らを相手にいろいろの笑談をして聞かせるのを楽しみとしていた。
— 寺田寅彦 『思い出草』 青空文庫
七月の十五日は殊に魂祭の当日なれば、夕涼より家を出でて独り彼処に赴きけり。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
長屋の人たちが集まってのいわば夕涼み話には、娘たちは余り立ちいらず、団扇を膝の上で弄びながらぼんやりときいているのだが、それがつつましいというより、むしろがしんたれ(不甲斐性者)に見えた。
— 織田作之助 『婚期はずれ』 青空文庫
檜垣の主人は、鼈四郎を連れて、鴨川の夕涼みのゆかから、宮川町辺の赤黒い行灯のかげに至るまで、上品や下品の遊びに連れて歩るいた。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
不忍の池を拭って吹いて来る風は、なまぬるく、どぶ臭く、池の蓮も、伸び切ったままで腐り、むざんの醜骸をとどめ、ぞろぞろ通る夕涼みの人も間抜け顔して、疲労|困憊の色が深くて、世界の終りを思わせた。
— 太宰治 『座興に非ず』 青空文庫
「夏には、ここへみんな夕涼みにまゐります。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
夕涼みには脚の赤き蟹も出で、目の光る鮹も顯る。
— 泉鏡花 『松翠深く蒼浪遙けき逗子より』 青空文庫
作例 · 標準
暑い夏の夜は、軒先で夕涼をするのが日課だった。
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夕涼をしながら、冷たい麦茶を飲むのが至福のひとときだ。
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風鈴の音を聞きながら夕涼をしていると、夏の疲れも癒される。
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