惺々
せいせい
名詞
標準
文例 · 用例
惺々は惺々を愛し、好漢は好漢を知るというのは小説の常套文句だが、秀吉も一瞥の中の政宗を、くせ者ではあるが好い男だ、と思ったに疑無い。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
そのまとは心の的を、一つ一つの行いでもそれには現在の欲に動かず、物に拘泥せずして、恭敬|惺々底たるところをもって道の種とする。
— 倉田百三 『生活と一枚の宗教』 青空文庫
君はまた余に惺々暁斎の画譜二巻を呉れた。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
惺々暁斎は平素|猫の様につゝましい風をしながら、一旦酒をあおると欝憤ばらしに狂態百出当る可からざるものがあった。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
ただ息も養うあり、瞬も存することあり、この心|惺々明々として、天理一息の間断なくして、わずかにこれよく昼を知るなり。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫