阿伽
阿伽
名詞
標準
文例 · 用例
いかだしは歌うてくだる川ぎしの、濃花つつじとしら藤と、山吹わけて阿伽くむに、よべ夢みたる黒髪を、うつさぬ水のただにうらめし。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集拾遺』 青空文庫
この時代に鑑真和尚の医力が行われた、その薬に阿伽陀薬というのがある、アカダは毒消しの薬である。
— 高楠順次郎 『東洋文化史における仏教の地位』 青空文庫
その棺の前にはチベット風の純金の燈明台へバタの燈明、ならびに花のある時分には花、それからまた銀の七つの水器には阿伽と称うる清水、その他沢山な供養物も供えてある。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
黒檀の森わけて、白檀の峰越えて、菱の葉うかべる沼にし杖すすぐ阿闇黎に問ひ、苔の花さく古井に阿伽を掬む尼に問へど、怪しみがほの答へに、『知らでや』と過ぎぬれば、脚絆ぞあだに破れ朽つる。
— 末吉安持 『信姫』 青空文庫