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布屋

ぬのや
名詞
1
標準
文例 · 用例
布屋の前を通る時、塩昆布を煮るらしい匂いがプンプン鼻をついた。
織田作之助 アド・バルーン 青空文庫
三峰稲荷|藤杜の前をすぎ墨染深草の里を経、初更後伏見布屋七兵衛の家に宿す。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
こういうことを云っていると、いかにも私はハイカラらしいが、心斎橋を歩いていていつも羨ましいのは、昆布屋である。
直木三十五 大阪を歩く 青空文庫
だから、相当に公平であるが、昆布屋と、飴屋と、鮓屋の外、心斎橋から、道頓堀へかけて、何も感心するものは無い(然し、大阪の女性は、こんな物に感心してはいけない。
直木三十五 大阪を歩く 青空文庫
それは、大阪名物であるが故に、東京人をして、一口に、反感を抱かしめて「汚い、昆布を、しがんでやあがる」と、云わしめたが、もし、その効能を、昆布屋の新人が、宣伝するなら、チューインガムよりも販路が広いかもしれない。
直木三十五 大阪を歩く 青空文庫
時代おくれの副菜物視され、昆布屋に新人が無いから、昔の菓子昆布とか、塩、揚げ、おぼろ位にしか製品が区別されていないが、もし他の物と一所にしたり、昆布のみで他種の物にしたり、生昆布を売出したりしたなら、その栄養価の十分と、その味とによって、もっと東京への侵入を許すであろう。
直木三十五 大阪を歩く 青空文庫
何故、大阪人が、昆布をもっと宣伝し改良し、発達せしめないか、私が昆布屋なら、確に昆布の応用をもっと、広くしていたであろう。
直木三十五 大阪を歩く 青空文庫
これは、現在の昆布屋が、考えるべき唯一の点で、将来の昆布屋も、考慮すべき所である。
直木三十五 大阪を歩く 青空文庫