もんどりを打つ
もんどりをうつ
表現Godan verb with 'tsu' ending
標準
to turn a somersault
文例 · 用例
既に膝に乘つて、噛り着いて居た小兒は、其なり、薄青い襟を分けて、眞白な胸の中へ、頬も口も揉込むと、恍惚と成つて、最う一度、ひよいと母親の腹の内へ安置され終んぬで、トもんどりを打つて手足を一つに縮めた處は、瀧を分けて、すとんと別の國へ出た趣がある、……そして、透通る胸の、暖かな、鮮血の美しさ。
— 泉鏡太郎 『霰ふる』 青空文庫
熱のある身體はもんどりを打つて、元のまゝ寢床の上にドツと跳るのが身を空に擲つやうで、心着くと地震かと思つたが、冷い汗は瀧のやうに流れて、やがて枕について綿のやうになつて我に返つた。
— 泉鏡花 『怪談女の輪』 青空文庫
猪作はちょっとそこで立ちどまって空気を吸うてから、もんどりを打つようにして潜って往った。
— 田中貢太郎 『蟹の怪』 青空文庫
向ふ脛にのこつてゐる負傷の痕は、私達のケテイを地代金の代償として手込めにしようとして担ぎ出した悪銀行員の馬車を追つて、月見草のさかんな河堤で、一騎打ちのつかみ合ひを演じた折、私の力が及ばなかつたか、奴の手玉にとられて蛇籠の上にもんどりを打つた時の不覚の傷手である。
— 牧野信一 『三田に来て』 青空文庫
木の根はどさりと遠く落ちて庭の土をさくつて餘勢が幾度かもんどりを打つた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
しかし私は松林を脱けて白い砂原が一望の下に見渡せる砂丘の上に来た時に、恰度私の眼下で、それはもう実に壮烈な運動――跳んだり駆けたり、もんどりを打つたり――の最中であるパンツ一つの人影を見出すと、何故か見てはならぬものを見てしまつたやうに愕然として砂に突ツ伏してしまつた。
— ヘツペル先生との挿話 『サロメと体操』 青空文庫
ところが、ハチを胸のうちに深く抱き込んだクモの脚は急激な痛手で一挙に内に向つてかぢかんだために、敵を抱いたまゝ、丸く凝固して、悶絶したので、地に落ちるといつしよに脚場もなくころころと急斜面である歯朶類の「大森林」の中を転げて、あはやといふ予猶もなく、水の上を目がけてもんどりを打つたのである。
— 牧野信一 『ベツコウ蜂』 青空文庫
」とか、見境へもつかぬいくつかの叫びが入り交つたかとおもふと同時に、脚もとの流れの上に巨大な鯉が跳ねたかと見えるが如き水煙があがつて、おびんずるがあをむけざまにもんどりを打つてゐた。
— 牧野信一 『ベツコウ蜂』 青空文庫
作例 · 標準
ボールを追いかけていた犬が、突然もんどりを打って芝生に転がった。
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彼は、驚きのあまり、思わずもんどりを打ってしまった。
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「やったー!大成功だ!」と叫びながら、彼はもんどりを打って喜びを表現した。
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