畠
はたけ
名詞
標準
文例 · 用例
たとへば人間の呼吸、時計の振子運動、光のスペクトラム、野菜畠の整然たる畝の列、大洋に於ける浪の搖動、體操及び音樂遊戲の動作、舞踏、特に建築物の美的意匠に於ける一切の樣式、機關車のピストン、四季の順序正しき推移、衣裝の特種の縞柄、および定規の反覆律を示す一切の者。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
彼らは銃剣で敵を突き刺し、その辮髪をつかんで樹に巻きつけ、高梁畠の薄暮の空に、捕虜になった支那人の幻想を野曝しにした。
— 萩原朔太郎 『日清戦争異聞(原田重吉の夢)』 青空文庫
彼らは銃剣で敵を突き刺し、その辮髪をつかんで樹に巻きつけ、高粱畠の薄暮の空に、捕虜になった支那人の幻想を野曝しにした。
— 萩原朔太郎 『日清戦争異聞』 青空文庫
畠の中に建ちて、そのシグナルも風に吹かれ、荒寥たる田舍の小驛なり。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
波止場の煙野鼠は畠にかくれ矢車草は散り散りになつてしまつた。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
菜の花や鯨も寄らず海|暮ぬ 菜種畠の遠く続いてる傾斜の向うに、春昼の光に霞んだ海が見え、沖では遠く、鯨が潮を噴いてるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
畠うつや鳥さへ啼ぬ山蔭に 山村の白昼。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
山の傾斜に沿うた蔭の畠で、農夫が一人、黙々として畠を耕しているのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫