怒り立つ
おこりたつ
動詞
標準
文例 · 用例
觸手ある空間 宿命的なる東洋の建築は、その屋根の下で忍從しながら、甍に於て怒り立つてゐる。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
緊張し切つて稍平靜を失ひかけた彼れの神經は疾風に見舞はれた冬木の梢のやうにぎわ/\と怒り立つた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
「なにをさらす、この無法者」 物凄い怒り立つ声がして暴漢の前に枴が閃いた。
— 田中貢太郎 『放生津物語』 青空文庫
そして怒り立つ海底超人たちを、誠意をもってなだめているのであると。
— 海野十三 『海底大陸』 青空文庫
鎌首をあげ身細く怒り立つ蛇の赤さ、秋日にすきとおる白豚の耳の真紅色。
— 杉田久女 『大正女流俳句の近代的特色』 青空文庫
朱をそそいだ鬼の顔、ワナワナと怒り立つ肩。
— 坂口安吾 『現代忍術伝』 青空文庫
怒り立つたるビエルヂバブには、遮二無二ヴィオロン掻きめさる!
— OEVRES D'ARTHUR RIMBAUD 『ランボオ詩集』 青空文庫
(今度はその尖つた聲色を眞似て、その怒り立つた婆さんのやうに、眼をぐる/\※はし、指でその眼の角をつり上げて、しかめ面をした)。
— PECHEURS D'ISLANDE 『氷島の漁夫』 青空文庫