売場
うりば
名詞
標準
文例 · 用例
切符売場前の長い列の、私は最後の方だつた。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
三越では、それからかず枝は、特売場で白足袋を一足買い、嘉七は上等の外国煙草を買って、外へ出た。
— 太宰治 『姥捨』 青空文庫
日本劇場の前まで来て見ると、さすがに今日はいつもの日曜とちがって切符売場の前にはわずかに数人の人影が見えるだけであったので急に思い付いて入場した。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
妾が切符売場で切符を求めて、ふと妾のトランクを見た時そこには一個の方のトランクが失われていました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
これが小さな野菜市、小さな糶売場である。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
それでいざやろうという段になると、君が物置みたいな所から、切符売場のようになった小さい小舎を引張り出して来るんだ。
— 梶井基次郎 『雪後』 青空文庫
自分の治めてゆこうとする家が、大槻の夢に出て来た切符売場のように思えた。
— 梶井基次郎 『雪後』 青空文庫
「どうしたんだろう、一郎の絵――」 かの女は口に出して云いながら、部屋の中をぐるぐる尋ね廻った揚句、咄嗟に思いついて入口の横の売場へ来た。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫