譬喩歌
ひゆか
名詞
標準
metaphorical poem (of the Man'yōshū)
文例 · 用例
ふゆごもり 春の大野を焼く人は、やき足らじかも、わが心焚く(万葉集巻七)此ほどまでになつた譬喩歌は、万葉に発達して、後には一部門をせなくなつた。
— 折口信夫 『日本文章の発想法の起り』 青空文庫
寄物陳思・譬喩歌の二つの部類が出来たが、比・興と言ふ程の区別もない。
— 折口信夫 『日本文章の発想法の起り』 青空文庫
稀に象徴的な効果を持つて居るものもあるが、大抵単なる譬喩歌である。
— 折口信夫 『日本文章の発想法の起り』 青空文庫
茲に、四季の譬喩歌が出来るのである。
— 折口信夫 『万葉集研究』 青空文庫
ふゆごもり 春の大野を焼く人は、焼き足らじかも、わが心焼く(万葉巻七)此一時、象徴歌と誤認せられた万葉集の譬喩歌も、春野焼く事に対する反感を含んでゐる。
— 折口信夫 『副詞表情の発生』 青空文庫
万葉では、譬喩歌というのに分類しているが、内容は恋歌で、鴨に寄せたのだといえばそうでもあろうが、もっと直接で、どなたかに差し上げた御歌のようである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
「明日香川|七瀬の淀に住む鳥も心あれこそ波立てざらめ」(巻七・一三六六)は、寄鳥の譬喩歌だから、此歌とは違うが、譬喩は譬喩らしくいいところがある。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
○冬ごもり春の大野を焼く人は焼き足らねかも吾が情熾く 〔巻七・一三三六〕 作者不詳 譬喩歌で、「草に寄する」歌であるが、劇しい恋愛の情をその内容として居る。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
作例 · 標準
万葉集に収められた譬喩歌は、自然の風景に託して恋しい人への情熱的な想いを歌い上げている。
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譬喩歌の技法を研究することで、古代の人々が事物をどのように捉え、表現していたかが見えてくる。
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「この譬喩歌に出てくる『松』は、単なる樹木ではなく『待つ』という言葉に掛けられているんだよ」
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