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稲置

いなぎ異読 いなき
名詞
1
標準
regional official responsible for rice storage (under the Yamato court)
文例 · 用例
天皇はその中で、後におあとをお継ぎになった若帯日子命と、小碓命とおっしゃる皇子と、ほかにもう一方とだけをおそばにお止めになり、あとの七十七人の方々をことごとく、地方地方の国造、別稲置、県主という、それぞれの役におつけになりました。
鈴木三重吉 古事記物語 青空文庫
しかしこの西端と、海岸の堅い白いなぎさの線とをのぞいては、島全体は、イギリスの園芸家たちの非常に珍重するあのかんばしい桃金嬢の下生えでぎっしり蔽われているのだ。
THE GOLD-BUG 黄金虫 青空文庫
七月八日(日曜) 今日は久しぶりでいいなぎになった。
一九一七年(大正六年) 日記 青空文庫
其の時に千蔭先生は稻本のいなぎという名高い花魁を買って居りました。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) 青空文庫
(河口は曲がりくねること蛇のごとく、市街は浅いなぎさに連なって建つ。
井上円了 南半球五万哩 青空文庫
氷島附近は、船乘り達が「白いなぎ」といつてゐる稀な一種の天候であつた。
PECHEURS D'ISLANDE 氷島の漁夫 青空文庫
そして背後で荷物がはこびこまれ、部屋の中におさめられているあいだ、かれは午後らしく人かげのとぼしいなぎさと、日の当っていない海とをながめ渡していた。
DER TOD IN VENEDIG ヴェニスに死す 青空文庫
さらに遠いなぎさの岩石のあいだでは、しかし波がはねおどるやぎになって、とびまわっていた。
DER TOD IN VENEDIG ヴェニスに死す 青空文庫
作例 · 標準
古代の律令制下では、稲置は米の貯蔵と管理を任される重要な役職だった。
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大和朝廷は、各地域に稲置を配置し、税として集められた米を管理させた。
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稲置の任命は、その地域の農業生産力と密接に関係していた。
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歴史書には、稲置が不正を働いたために処罰された記述が見られる。
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2
標準
Inagi (lowest of the eight hereditary titles)
作例 · 標準
八色の姓において、稲置は最下位の爵位であった。
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稲置の地位にある者は、政治的な発言力はほとんど持っていなかった。
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これは、大伴氏のような名門とは異なり、稲置は限られた権力しか与えられていなかったことを示している。
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古代の官位制度では、稲置は地方豪族に与えられることが多かった。
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