競り手
せりて
名詞
標準
bidder (e.g. in an auction)
文例 · 用例
考へれば考へるほど愈小室の英雄ぶりに呑まれた氣味で、太都夫は只小室が如何な處置に出づるかを知らんとあせりても、更に思ひあたりがつかぬのに屈託して、これもいつしか畏敬の念を禁じ得ない。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
」 苦しきを絞りて辛くも呼びたる男の声音を、仙太は何とか聞きけん、お照は聞くとひとしく抱合いたる手を振放ちて、思わず後を見返りたる時、取附きたる男のあせりて這上らんとする重量に、戸板は斜に傾きてなかば沈まんとしたり。
— 小栗風葉 『片男波』 青空文庫
この男、見ふせりて、 とぶ螢雲の上までいぬべくは秋風ふくと雁につげこせ くれがたき夏の日くらしながむればその事となくものぞかなしき かういふ一段を讀んでをりますと、何かレクヰエム的な――もの憂いやうな、それでゐて何となく心をしめつけてくるやうなものでいつか胸は一ぱいになつて居ります。
— 堀辰雄 『伊勢物語など』 青空文庫
しこうしてその平均を求むるに、吝嗇者の日済を督促るように、われよりあせりて今戻せ明日返せとせがむが小人にて、いわゆる大人とは一切の勘定を天道様の銀行に任して、われは真一文字にわが分をかせぐ者ぞ」とある人情|博士はのたまいける。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
作例 · 標準
オークション会場には、真剣な眼差しを向けた多くの競り手(せりて)が集まっていた。
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彼は、長年この市場で活躍してきたベテランの競り手(せりて)だ。
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競争が激しい競り市(せりいち)では、腕利きの競り手(せりて)たちの駆け引きが見ものだ。
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