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一膳飯

いちぜんめし
名詞
1
標準
bowl of rice
文例 · 用例
どうして婆々が家の一膳飯がお口に合いますものでござります。
泉鏡花 伊勢之巻 青空文庫
鳥居前のお前さん、乱暴じゃあがあせんか、華族様だってえのにどうです、もっともまああの方にゃあ不思議じゃねえようなものの、空樽の腰掛だね、こちとらだって夏向は恐れまさ、あのそら一膳飯屋から、横っちょに駆出したのが若様なんです。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
とろゝ屋と云へばよく聞えるが實際は一膳飯屋が好みに應じて作るとろゝ汁なのである。
春の二三日 樹木とその葉 青空文庫
今一つ豕に因んだ例を挙げんに、ホーンの『テーブル・ブック』一八六四年版一九〇頁にいわく、数年前エールス人ダヴッド・ロイドが、ヒャーフォードで、六脚ある牝豕をその一膳飯店に飼ったからたまらない。
猪に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
A 何だい、うまい物うまい物って言うから何を食うのかと思ったら、一膳飯屋へ行くのか。
石川啄木 一利己主義者と友人との対話 青空文庫
B 上は精養軒の洋食から下は一膳飯、牛飯、大道の焼鳥に至るさ。
石川啄木 一利己主義者と友人との対話 青空文庫
一膳飯屋と下駄屋とが並んでゐて、其の前には空の荷車や汚い人力車が曳き棄てゝあつた。
上司小劍 東光院 青空文庫
金博士の住居は、南京路でも一等値段がやすく、そして一等|繁昌している馬環という下等な一膳飯屋の地下にあるのだ。
――金博士シリーズ・1―― のろのろ砲弾の驚異 青空文庫
作例 · 標準
江戸の町には、忙しい職人たちの胃袋を支える一膳飯屋があちこちに軒を連ねていた。
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「まあ、一膳飯だけでも食べていきなさい」と、祖母は台所で茶碗に米をよそった。
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客人に一膳飯を出すのは死者を送る際の作法に通じるとされ、かつては忌み嫌われることもあった。
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街道沿いの一膳飯屋に入り、空腹を満たすために温かい飯と味噌汁を注文した。
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2
標準
bowl of rice placed by the pillow of the recently deceased
作例 · 標準
「さあ、これがおじいちゃんへの最後の一膳飯ですよ」と、母は涙を拭いながら枕元に炊きたての白米を供えた。
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枕飾りの中心には、山高く盛られた一膳飯に一本の箸が真っ直ぐに突き立てられていた。
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「まあ、これほど立派な一膳飯なら、故人も道中ひもじい思いをせずに済みますね」と弔問客が静かに語った。
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通夜の準備に集まった親戚たちが、故人の生前愛用していた茶碗を使って一膳飯をこしらえていく。
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