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甲斐がない

かいがない
表現形容詞
1
標準
useless
文例 · 用例
けれども其心配はたゞ普通の親が其子の上を憂るのとは異って居たのです、それで父が『折角男に生れたのなら男らしくなれ、女のような男は育て甲斐がない』と愚痴めいた小言を言う、其言葉の中にも僕の怪しい運命の穂先が見えて居たのですが、少年の僕には未だ気が着きませんでした。
国木田独歩 運命論者 青空文庫
今度は姉が心配し出して、色々に言ひ慰めて見たけれども甲斐がないので、仕舞ひにはするまゝに放つて置いた。
有島武郎 お末の死 青空文庫
たとい健康の人間でも、往復の長い時間をかんがえると、一泊や二泊で引揚げて来ては、わざわざ行った甲斐がないということにもなるから、少くも四、五日や一週間は滞在するのが普通であった。
岡本綺堂 温泉雑記 青空文庫
子守をしたり、米を搗いたりして一生を送るとするなら、男とうまれた甲斐がないと、つねづね思っていた。
新美南吉 おじいさんのランプ 青空文庫
蝶子の奴も、えらい罪つくりやし、おまけにそやって苦労しとっても、いつなんどき相手と別れんならんか判れへんし、苦労の仕甲斐がないわ。
織田作之助 わが町 青空文庫
「相手がアーメンと思うと、いくら力瘤を入れても、入れ甲斐がないような気がして、チーット力瘤を入れ過ぎたようです、とうとう大椿事になりましてなあ――」 とその時の有志の一人が語った。
夢野久作 近世快人伝 青空文庫
その都度に、「わいは将棋やめてしもたら、生きてる甲斐がない
織田作之助 聴雨 青空文庫
これは甚だ書きにくい事だが、これを書かないようでは、こんな物を書く甲斐がないから書く。
森鴎外 ヰタ・セクスアリス 青空文庫
甲斐がない(かいがない) — 幻辞.com