人物評
じんぶつひょう
名詞
標準
personal criticism
文例 · 用例
だがこんな人物評論は、此所に論ずべき限りでない。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の追憶』 青空文庫
岡本君の人物評は、前に萩原恭次郎君等に好評を聞いてゐたので、この場合彼が私の敵に立つとは思はなかつた。
— 萩原朔太郎 『中央亭騷動事件(實録)』 青空文庫
もっとも人物評や作物評には、精察で峻励という常筆法でやられたゆえ、往々|酷に過ぎるなきやと思われた事もないではなかったが、無情は有情の極ということもあるから、こういうことは酷と思う方が無理であろう。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
そして話をすぐ彼の芸術ではなく、彼の人物評や、行状の方面へその人は話を転じてしまふ。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
大洞が名を売出したのは人物評ださうだが、渠奴の人物評ぐらゐ虚誕で固め上げたものは無いさうだ。
— 内田魯庵 『犬物語』 青空文庫
以上挙げた日本の作者等は(勿論その他にも著名な人はあるが)人物評論をされても可い程、探偵小説界では働いている。
— 「新青年」一九二六年二月 『マイクロフォン』 青空文庫
「お磯さんという人は確かに将に将たる器でしょうね」 人物評の好きな連中はそこまで話を持って行かなければ承知しないらしかった。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
女は英雄が好きという古来の皮肉は、女が自立的な人物評価の力を持たないことを語っているものであり、同時に歴史的に人の動きを把握する力を持たなかった今日までの文化の低さへの諷刺である。
— ――世界と日本の文化史の知識―― 『世代の価値』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、辛口の人物評で知られる評論家だが、的確な指摘が多い。その小説は、登場人物たちの複雑な人物評が描かれている。「あの映画監督の人物評、結構厳しいんだけど、当たってるんだよな。」
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