怪しからぬ
けしからぬ
表現
標準
outrageous
文例 · 用例
それでも誰かの口から洩れたとみえて怪しからぬ噂がこの屋敷に出入りする人々の耳に囁かれた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
いずれにしても怪しからぬ儀、御神罰を蒙らぬうちに早くお起ちなさい」「お叱りは重々恐れ入りました」と、半七はあざ笑った。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
」 上人はちょっと句切って、「いや、お前様お手近じゃ、その明を掻き立ってもらいたい、暗いと怪しからぬ話じゃ、ここらから一番|野面で遣つけよう。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
が、不埒千万、人生五十年過ぎてもまだ滞納とは怪しからぬものだ。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
悪い奴が棒一本か鍬一|挺で、墓など掘って結構なものを得る、それが既ち掘出物で、怪しからぬ次第だ。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
翻雲覆雨 翻手為雲覆手雨とは人も知りたる貧交行の中の句にして、句意はたゞ反覆常ならぬことを云ひたるまでなるに、支那の悪小説などには怪しからぬことを形容する套語として用ゐられたるが多し。
— 幸田露伴 『雲のいろ/\』 青空文庫
しかも、その夜は、ちょうど植木|店の執持薬師様と袖を連ねた、ここの縁結びの地蔵様、実は延命地蔵尊の縁日で、西河岸で見初て植木店で出来る、と云って、宵は花簪、蝶々|髷、やがて、島田、銀杏返、怪しからぬ円髷まじり、次第に髱の出た、襟脚の可いのが揃って、派手に美しく賑うのである。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
川柳を口吟んで、かむりづけを樂む其の結構な部屋がしらの女房を怪しからぬ。
— 泉鏡太郎 『片しぐれ』 青空文庫
作例 · 標準
あんなけしからぬ発言は許せない。
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彼のけしからぬ行いは、皆の怒りを買った。
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けしからぬ事件が、最近よく起きている。
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