幻辞.com

パラメトロン

パラメトロン
名詞
1
標準
parametron (logic circuit element)
文例 · 用例
磁石を作る素材として広く使われていたフェライトを利用したこの素子は、パラメトロン★と名付けられていた。
富田倫生 パソコン創世記 青空文庫
パラメトロンの誕生の経緯は、『日本のコンピュータの歴史』(情報処理学会歴史特別委員会編、オーム社、一九八五年)所収の「パラメトロン計算機PC―1とPC―2」に、後藤英一自身によって記録されている。
富田倫生 パソコン創世記 青空文庫
師にあたる高橋秀俊の『電子計算機の誕生』(中公新書、一九七二年)には、パラメトロンの誕生とこれを利用した計算機の開発の経緯が詳述されている。
富田倫生 パソコン創世記 青空文庫
だが趣味のラジオ製作は、パラメトロンの誕生にも深く関与していたわけだ。
富田倫生 パソコン創世記 青空文庫
構造がきわめて単純で丈夫なパラメトロンを用いれば、生まれたばかりのトランジスターはもちろん、これまでの真空管に比べても計算機の回路を大幅に安く作れるだろうと期待が集まった。
富田倫生 パソコン創世記 青空文庫
その一方でトランジスターに比べるとスピードが上がらないという欠点もあったが、一時期パラメトロンは真空管に代わる次世代の素子の有力な候補と目された。
富田倫生 パソコン創世記 青空文庫
だがパラメトロンなら、すぐにでも電子計算機作りに取り組める。
富田倫生 パソコン創世記 青空文庫
本業の通信の技術を進めるために、是非とも電子計算機を使いたいと考えていた日本電気の渡部和は、パラメトロンを使えばのどから手の出るほど欲しい計算の強力な道具が作れると踏んだ。
富田倫生 パソコン創世記 青空文庫
作例 · 標準
パラメトロンは、真空管に代わる論理素子として日本で開発された画期的な技術だった。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
初期の国産コンピュータには、信頼性の高いパラメトロンが採用されていた。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
パラメトロンの原理は、フェライトコアを用いたパラメトリック励振に基づいている。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
ウィキペディア

パラメトロン はフェライトコアの非線形特性によるパラメータ励振現象の分周作用を利用した論理素子である。1954年に当時東京大学大学院理学部高橋秀俊研究室の大学院生であった後藤英一が発明した。真空管やトランジスタの使用量を大幅に削減してコンピュータを構成できるとして、当時としては多数のパラメトロン式コンピュータが日本で建造された。比較対象としてリレーよりは速く機械的な接点も無いなどの利点はあったものの、その後すぐに主流となった接合型トランジスタの性能向上が圧倒的で動作周波数でパラメトロンを上回ったこと、トランジスタにはラジオをはじめとする広範囲の応用があったのに対して、パラメトロンは論理素子専用という点でも不利であったことなどにより、1960年代にはほぼトランジスタによって置き換えられ利用されなくなった。

出典: パラメトロン — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0