法器
ほうき
名詞
標準
文例 · 用例
もっともこう言ったからとて私は、定石的数学応用の理論や既成的の方法器械によるルーティン的の実験測定の仕事の価値を少しでもけなそうとするものではない。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
今この法器にあうべき前兆であったわい」 といって悦ばれた。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
これは叡山に修学の当然であるが、中川の阿闍梨|実範が深く法然の法器に感じて許可|灌頂を授け一宗の大事を残りなく伝えられた。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
建久九年の春には法然から撰択集を授けられ、「汝は法器である。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
一は額頭礼、額を頭に付ける礼、一は按双手礼、それから按隻手礼と、按法器礼の四つでありますが、三つは前に言った通りで大抵分って居りましょうが第四番目のは普通に用いない。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
それはそういう尊いラマが俗人の頭に手を着けるということが出来ないから、そこで采配のような仏器を拵えてその器で頭をさすってやるのが按法器礼であります。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
道元は真実の道心のゆえに山門を辞して諸方を訪い、ついに栄西によって法器とされた。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫