政治面
せいじめん
名詞
標準
文例 · 用例
両親の居間の襖をするするあけて、敷居のうえに佇立すると、虫眼鏡で新聞の政治面を低く音読している父も、そのかたわらで裁縫をしている母も、顔つきを変えて立ちあがる。
— 太宰治 『玩具』 青空文庫
政治面をなんべんもなんべんも繰りかえして読んでいます。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
自然主義の「露骨なる描写」の方法は、小市民としての作家が経済政治面からしめ出されつづけてきた日本の社会的環境では、フランスでのように、社会小説として、その露骨さへ発展させてゆくことができなかった。
— 宮本百合子 『婦人作家』 青空文庫
文芸欄を読み、家庭欄を読み、それから政治面の写真だけを見る。
— 林芙美子 『生活』 青空文庫
産業資本家は経済面において、統制というかの社会倫理に食ってかかることによって、初めて統制主義の実果を収めることが出来た、政治家は政治面において、幸にしてこの社会倫理に食ってかかる必要なしに、一種のファシズムに参画することが出来る。
— 戸坂潤 『現代日本の思想対立』 青空文庫
経済面や政治面における自由主義者はここまで来ると忽然として反自由主義者に、つまりファシストに、なるのである。
— 戸坂潤 『現代日本の思想対立』 青空文庫
経済面や政治面において、統制の名目と実質との拮抗が少しくらいどう押し合おうとも、つまりは統制の圧力を一身に受けねばならぬ者にとっては、それは大した問題でないのだ。
— 戸坂潤 『現代日本の思想対立』 青空文庫
第二に、地方それぞれの行政機構との間に密接な関連がなく、特に積極的にこれに働きかけて、政治面を通じて文化問題の解決を図るといふ方向を十分にとり得ないこと。
— 岸田國士 『地方文化の新建設』 青空文庫