都寺
つうす
名詞
標準
one of the six administrators of a Zen temple
文例 · 用例
あの京都寺田屋の事変などはこの運動のあらわれであった。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
義髄はそのために庄屋の職を辞し、京都寺社奉行所と飯田千村役所との間を往復し、初志を貫徹するために前後四年を費やして、その資産を蕩尽してもなお屈しないほどの熱心さであった。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
正面には長老、首座、以下順に東西二列となって、紫金紅金の袈裟光りもまばゆく立ち流れて見えたのは、維那、侍者、監寺、都寺、知客、書記らの役僧たちか。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
侍者は耳盥を捧げ、都寺は櫛をとって、魯達の髪の毛を九|筋に梳いて束ね分ける。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
彼を見るやいな、まず都寺が起坐して、「こら智深、よくうけたまわれ。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
――すると、都寺(僧職)が、うまい一案を提出した。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
紫色の光線がすこしずつうすれて、やがてはじめのように黄色い円窓から、人々の頭上にさわやかなる風のシャワーを浴びせかけた。
— 海野十三 『十八時の音楽浴』 青空文庫
彼女は家事の一切を引きうけて台所の世話から客のもてなしから朝からせわしくとっと、とっとと働きながら、夜は、疲れた看護婦と母を少しなりとも休ませるために四時位までずつうす赤いスタンドの下に本を並べて起きました。
— 宮本百合子 『二月七日』 青空文庫