新粧
しんそう
名詞
標準
文例 · 用例
茶会御出席に依り御心魂の新粧をも期し得べく、決してむだの事には無之、まずは欣然御応諾当然と心得申者に御座候。
— 太宰治 『不審庵』 青空文庫
暁鴉に先ちて寝床を出で、池頭に立ちて蓮女第一回の新粧を拝せんとするの志あるもの、既に俗物を以て指目するに忍びず、然れども佳人何すれぞ無情なる、往々にして是等の風流客を追ひ回へすことあるは。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
蚊柱や新粧の女門にたつ(明治四十年)
— 大町桂月 『飛鳥山遠足』 青空文庫
新粧蕩新波 新粧、新波蕩く、光景兩奇絶 光景、両つながら奇絶。
— 河上肇 『閑人詩話』 青空文庫
新粧新波に蕩き、光景両つながら奇絶。
— 河上肇 『閑人詩話』 青空文庫
おれは女の見慣れないけば/\しい新粧と、三十歳ぢかい女の豊満な肉の匂ひと、香水のかをりとに一種の快い圧迫を感じた。
— 與謝野寛 『素描』 青空文庫
モスク※が新粧をこらした、そんなに新鮮なのだ。
— 一九二八年(昭和三年) 『日記』 青空文庫
山の手の賤妓は揮発油の匂を漲してお座敷に来り、カッフェーの女給仕は競馬石鹸の匂|芬々として新粧を凝し千束町の白首は更にアルボース石鹸の臭気をいとわず。
— 永井荷風 『偏奇館漫録』 青空文庫