朱盆
しゅぼん
名詞
標準
vermilion tray
文例 · 用例
時に朱盆の口を開いて、眼を輝すものは何。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
頭に一人の手して、力|逞ましきが猪首にかかげ持ちて、朱盆の如き口を張り、またふさぎなどして威を示し候|都度、仕掛を以てカツカツと金色の牙の鳴るが聞え候。
— 泉鏡花 『凱旋祭』 青空文庫
やあ、えゝら、大かいお天道さんだなあ、何の事、まるで朱盆をぶん廻すやうだぞ。
— 北原白秋 『畑の祭』 青空文庫
「うーむ、こいつが……」 杉田二等水兵は、怒心頭に発し、顔を朱盆のように赤くして、中国人ボーイを一撃のもとに――と思ったが、そのとき彼の後で、「わっはっはっはっ」 と、破鐘のように笑う者があった。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
――」 流石の大江山課長も今度は朱盆のように真赤になって、声もなく、ただ苦し気に喘ぐばかりだった。
— 海野十三 『流線間諜』 青空文庫
すると今も夕日は朱盆のように大きく膨れた顔を、水平線の上に浸そうというところだった。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
きょうは断乎として何処から何処までも検べ上げたうえでないと通さんぞ」 ワイトマンは満面朱盆のように赭くなってレッド老人を睨みつけた。
— 海野十三 『軍用鼠』 青空文庫
そんなときの太陽は、いつも光を失つて、まるで朱盆のやうな色をしてゐる。
— 海野十三 『恐怖について』 青空文庫
作例 · 標準
仲居さんが朱盆に乗せて運んできた懐石料理は、目にも鮮やかで美しかった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
正月の祝い膳では、格式高い朱盆に屠蘇器を載せて家族で回し飲みをする。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
骨董市で見つけた剥げかかった朱盆を、職人に頼んで塗り直してもらうことにした。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview