御古
おふる
名詞
標準
文例 · 用例
時に糸公不思議な事があるがね」「何が」「阿爺は年寄の癖に新らしいものばかり着て、年の若いおれには御古ばかり着せたがるのは、少し妙だよ。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
「布は買ったのかい」「いいえ、これあたしの御古よ。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
あるいは大逆徒出でてより、在朝者、神社を宏壮にし神職に威力を賦して思想界を取り締らしめんとて、さてこそ合祀を一層励行すといえど、本県ごとき神武帝の御古社を滅却したり、新宮中の諸古社をことごとく公売したりせるのちに、その地より六人という最多数の大逆徒を出せるを見る者、誰かその本末の顛倒に呆れざらん。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫