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母猿

ははざる
名詞
1
標準
文例 · 用例
母猿もその芋を取ろうとする。
森鴎外 牛鍋 青空文庫
子猿が母の腋を潜り、股を潜り、背に乗り、頭に乗って取ろうとしても、芋は大抵母猿の手に落ちる。
森鴎外 牛鍋 青空文庫
私は動物園で子どもを抱いている母猿を見るごとに感動せぬことはない。
倉田百三 女性の諸問題 青空文庫
聖母の中の聖母、ファン・エックの聖母といえども、この母猿の本能的感情より発祥しなくてはぬけがらの聖母である。
倉田百三 女性の諸問題 青空文庫
向ヶ丘遊園地で見た母猿の如きはその目や、眉や、頬のあたりに柔和な、精神性のひらめきさえ漂うているような気がした。
倉田百三 女性の諸問題 青空文庫
子猿は母猿の死骸に捜り寄つて、その手や口の冷えてゐるのに触れてヒヨウ/\/\と啼き続けた。
AFFENPSYCHE 青空文庫
それから気を落つけて射取つた大猿を能く能く見ますと、大猿の懐には可愛い/\小い猿の赤ちやんがピツタリと頭を母猿の乳頸の所に押付けて四つの手で、確と母の腹にシガミついて居るのでした。
沖野岩三郎 山さち川さち 青空文庫
所が与兵衛はその子猿を母猿から引離さうとしましたが、どうしても離れません。
沖野岩三郎 山さち川さち 青空文庫