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黄絹

こうけん
名詞
1
標準
文例 · 用例
列のかしらは軍装したる国王、紅衣のマイニンゲン夫人を延き、つづいて黄絹の裾引衣を召したる妃にならびしはマイニンゲンの公子なりき。
森鴎外 文づかひ 青空文庫
列のかしらは軍装したる国王、紅衣のマイニンゲン夫人をひき、つづいて黄絹の裙引衣を召したる妃にならびしはマイニンゲンの公子なりき。
森鴎外 文づかい 青空文庫
その中央の特別に大きな、高い窓に近く、こればかりは本式らしい金モールと緋房を飾った紫緞子の寝台が置いてあって、女王様のお寝間じみた黄絹の帷帳が、やはり金モールと緋房ずくめの四角い天蓋から、滝の水のように流れ落ちている。
夢野久作 白菊 青空文庫
少女の寝息とも……牛乳の香気とも……萎れた花の吐息ともつかぬ、なつかしい、甘ったるい匂いが、又もホノボノと黄絹の帷帳の中から迷い出して来た。
夢野久作 白菊 青空文庫
彼は何の躊躇もなく悠々と寝台に近寄って、薄い黄絹を引き捲くった。
夢野久作 白菊 青空文庫
……今まで気が付かなかったが、薄い黄絹の帷越しによく見ると、窓の外は一パイの星空であった。
夢野久作 白菊 青空文庫
ジリジリと後退りをしながら、薄い黄絹のカアテンを、腫れ物に触るようにして潜り出た。
夢野久作 白菊 青空文庫
その上下の袋戸と左側の二間一面の押し入れに立てられた新しい芭蕉布の襖や、つつましやかな恰好の銀色の引き手や、天井の真中から下っている黒枠に黄絹張りの電燈の笠まで何一つとして上品でないものはない。
夢野久作 あやかしの鼓 青空文庫