片膝
かたひざ
名詞
標準
one knee
文例 · 用例
ところがその男のよく飼い馴らしたと見える鴉が一羽この男の右の片膝に乗って大人しくすまし込んでいる。
— 寺田寅彦 『鴉と唱歌』 青空文庫
楚歌一身に聚りて集合せる腕力の次第に迫るにも関わらず眉宇一点の懸念なく、いと晴々しき面色にて、渠は春昼|寂たる時、無聊に堪えざるもののごとく、片膝を片膝にその片膝を、また片膝に、交る交る投懸けては、その都度靴音を立つるのみ。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
此の女像にして、もし、弓矢を取り、刀剣を撫すとせむか、いや、腰を踏張り、片膝押はだけて身搆へて居るやうにて姿甚だとゝのはず、此の方が真ならば、床しさは半ば失せ去る。
— 泉鏡太郎 『甲冑堂』 青空文庫
嘉十はよろこんで、そっと片膝をついてそれに見とれました。
— 宮沢賢治 『鹿踊りのはじまり』 青空文庫
あと見送った猪口兵衛は何思うたか片膝をポンと打ちながら口吟んだ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
お孝が一声応ずるとともに、崩れた褄は小間を落ちた、片膝立てた段|鹿の子の、浅黄、紅、露わなのは、取乱したより、蓮葉とより、薬玉の総切れ切れに、美しい玉の緒の縺れた可哀を白々地。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
何と、と殿樣、片膝屹と立てたまへば、唯唯、唯、恐れながら、打槌はづれ候ても、天眼鏡は淨玻璃なり、此の女、夫ありて、後ならでは、殿の御手に入り難し、と憚らずこそ申しけれ。
— 泉鏡花 『妙齡』 青空文庫
」といって、片足を沓脱に踏伸ばして、片膝を立てて頤を支えた。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
作例 · 標準
疲労困憊のランナーは、ゴールラインを越えた瞬間に片膝をついて激しく息を切らした。
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「ねえ、ズボンの片膝のところが擦り切れて穴が開いてるよ。どこかで転んだの?」
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騎士は王女の前に跪き、片膝を床について忠誠を誓う儀式を執り行った。
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写真撮影の際、前列に並んだ子供たちは少し重心を低くして片膝を立てるポーズをとった。
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