敷板
しきいた
名詞
標準
floorboard
文例 · 用例
「旦那さん、先ころはどうもありがどうごあんした」 あの山では主のような小十郎は毛皮の荷物を横におろして叮ねいに敷板に手をついて言うのだった。
— 宮沢賢治 『なめとこ山の熊』 青空文庫
一人がバスケットと、一人が一升|壜を下げて、月はなけれど敷板の霜に寒い影を映しながら、あちらへ行き、こちらへ戻り、で、小村さんが唇をちょっと曲げて、「汽車が出ないと向うへは渡られませんよ。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
胸のところから血が流れて、ストーブと熊の皮の敷物との間の敷板が真っ赤な血溜りになっていた。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
そこは表の客座敷の次の室で、定七の腰をかけている縁側の敷板は、木の質も判らないまでに古びて虫蝕があり、これも木目も判らないまでに古びた柱によって、その家が如何に旧家であるかと云うことが窺われるのであった。
— 田中貢太郎 『春心』 青空文庫
釜の底へ、直接体が触れぬやうに、小格子の丸い敷板があつて、それを旦那は重い体で沈ませ、肩までひたるのであつたが、湯は旦那の体の容積だけ、ザブリとこぼれた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
足袋跣足で、頭からづぶ濡れになつて、顔から雫を垂らしながらはん台を披げるのを、おくみは水口の敷板の上に下りて、戸口にかゝるしぶきをよけながら、見つくろひをしてお皿を出した。
— 鈴木三重吉 『桑の実』 青空文庫
馬は長い顏だけを前に延ばして、身體を後にひいた、そして蹄で敷板をゴト/\いはせた。
— 小林多喜二 『防雪林』 青空文庫
それから、流場の笊の下とか、敷板の下などを点検し、蛞蝓は火箸で摘んで、塩で溶かすのであった。
— 原民喜 『吾亦紅』 青空文庫
作例 · 標準
床の敷板が軋む音が、静かな夜に響いた。
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職人は丁寧に敷板を張り合わせ、美しい床を完成させた。
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猫は日差しの当たる敷板の上で、気持ちよさそうに昼寝をしている。
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