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紀綱

きこう
名詞
1
標準
文例 · 用例
削らざれば則ち朝廷の紀綱立たず。
幸田露伴 運命 青空文庫
かうした紀綱の紊乱に連れて、貴族及び豪族の私有地なる荘園は、ます/\激増したが、これ等の貴族豪族は、各自の荘園の治安を維持するため、各々の子弟もしくは臣従を武装せしめ、武技を錬らしめたのである。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
看よ、従来の紀綱は全く弛みたりしにあらずや、看よ、天下の人心は、すべての旧世界の指導者を失ひて、就いて聴くべきものを有たざりしにあらずや、看よ、儒教道徳の大半は泰西の新空気に出会ひて、玉露のはかなく朝暉に消ゆるが如くなりしにあらずや。
北村透谷 明治文学管見 青空文庫
彼らはしばしば国是確定、紀綱緊張の説を主張し、または朝鮮征討、国権拡充を唱道したり。
陸羯南 近時政論考 青空文庫
袁宏の後漢紀になると、紀綱・綱要などの聯想から、伝の意義を考へて来てゐる趣きが、其序に見える。
折口信夫 日本書と日本紀と 青空文庫
その当時の紀綱を維持する斬捨て御免の制度は、武士階級の面目を保護するために、百姓町人に向って応用することをゆるされているはず。
白骨の巻 大菩薩峠 青空文庫
これらの官署付属の余戸は、朝廷の紀綱が弛んで、官署頽廃に帰するに及んで、自然その職を失い、主鷹司の餌取が取ったと同様の運命に陥る事は、けだしやむをえなかった。
喜田貞吉 エタ源流考 青空文庫
こういう次第で、今日紀綱が紊れて少しも振わない。
大隈重信 政治趣味の涵養 青空文庫