射向ける
いむける
動詞
標準
文例 · 用例
皇子は今どんどん射向ける矢の中に、矛を突いてお突ッ立ちになりながら、「都夫良よ、訶良媛はこのうちにいるか」と大声でおどなりになりました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
だから、信長の意地悪な眼は信長から射向けるのでなく、光秀そのものが、自然に唆りたてるのだともいえないことはない。
— 第六分冊 『新書太閤記』 青空文庫
さっきから黙って聞いていた山伏の顔には、なんともいえない不快な色が漲っていたが、ふと、後ろ姿へ、憤怒の眼を射向けると、ついと起ち上がって、外へ出た。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫