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罵り合い

ののしりあい
名詞
1
標準
文例 · 用例
気狂が集合して鎬を削ってつかみ合い、いがみ合い、罵り合い、奪い合って、その全体が団体として細胞のように崩れたり、持ち上ったり、持ち上ったり、崩れたりして暮して行くのを社会と云うのではないか知らん。
夏目漱石 吾輩は猫である 青空文庫
二人は寝てまでも「貴様は国賊だ」「何が国賊だ」と罵り合いながら睡ったというんだが、今も云う通り、若い娘さんが聞いたんだからね。
夢野久作 無系統虎列剌 青空文庫
驚いて振り返ってみると、煙草屋の中で四十男の主人と一人の小男が盛んに罵り合いをしている。
金史良 親方コブセ 青空文庫
平生は互いに罵り合い、傷つけ合うている人間同士が、日曜に一度神の前に出て互いに赦しを乞うているのだと思うと、私はなんともいえない感動をおぼゆる。
倉田百三 愛と認識との出発 青空文庫
陣地と定った場所では、兵等が罵り合い右往左往して、幕営の準備をしていた。
宮本百合子 古き小画 青空文庫
もし群衆の中に笑い声や、からかうようなことばを聞きつけると、いきなりその無作法ものに食ってかかり、罵り合いを始めた。
フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 罪と罰 青空文庫
なにか罵り合いながらやがてそこへ近づいて来たのは、お粂を拉して急いできた雲霧、四ツ目、尺取なんどの連中で、「親分、お待たせいたしました」 と注文の品物でも引っさげて来たように、彼の足もとへ、しどけない姿のお粂を突き出しました。
吉川英治 江戸三国志 青空文庫
あるいは仲間で争いをして、はしたなく罵り合い、そこへ何かが来るとそら来たと遁げて行く等、彼等の個性と表情は、目下最大限度にまで展開せられている。
野鳥雑記 野草雑記・野鳥雑記 青空文庫