押っ取り刀
おっとりがたな
名詞
標準
making great haste, having been caught off guard
文例 · 用例
「そら、来た」 待ち構えていた二人の侍は押っ取り刀でやにわに襖をあけた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
」 小姓どもは押っ取り刀ですぐに天主閣へ駈けあがって行ったが、それぎりで一人も戻って来なかった。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
武士と武士とが押っ取り刀で河原へゆく――それが真剣の果し合いであることは、この時代の習いで誰も知っているので、お染は顔の色を変えた。
— 岡本綺堂 『鳥辺山心中』 青空文庫
「残念、しかし念のためじゃ、行って見よう」冬次郎は押っ取り刀で駈けつけて見た。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
一人の武士が高く叫ぶと押っ取り刀で五、六人の逞しい武士が馳せつけ、佐々木彦三郎を取り巻き、高手小手に縛り上げてしまった。
— 佐藤垢石 『純情狸』 青空文庫
」 酔いもなにも一時に醒めて押っ取り刀、わや、わや、わやと崩れ立った中之郷東馬、山路主計、ほか六、七人の異形の士、なかに、北伝八郎という素っ裸のさむらい、さらしの六尺に一本ぶっこんで、「与七郎、やられたのかっ!
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
山上に利七と会っているはずの大次郎――七年会わないあいだに、すっかり江戸風の、立派な若ざむらいになった大次郎が、押っ取り刀で、見え隠れに一同の跡を踏んで行く。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
陸奥国会津四十万石|加藤式部少輔明成の家士、弓削田宮内は若松城の南の方で、突然起った轟音にすわと、押っ取り刀で小屋の外へ飛び出した。
— 長谷川伸 『討たせてやらぬ敵討』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
rushing to an emergency with sword in hand, not having had time to affix it at the waist
作例 · 標準
例句