口取り
くちとり
名詞
標準
leading a horse, cow, etc.
文例 · 用例
太刀持つ童、馬の口取り、仕丁どもを召連れ、馬上|袖をからんで「時知らぬ山は富士の根」と詠じた情熱の詩人|在原業平も、流竄の途中に富士を見たのであった。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
やがて彼女は、お酒や折づめや口取りなどの散らばつた茶の間の窓ぶちに、直角より曲らない右足を投げ出して、横坐りになつたのである。
— 素木しづ子 『三十三の死』 青空文庫
口取りと酢のもの 今日始めて私はいかにもこの上ないほど不味不味しいそして妙な膳のこしらえ方を見た。
— 宮本百合子 『旅へ出て』 青空文庫
光線のろくに入らない台所でゴトゴトと料理して居た料理人は朱塗の膳に口取りと酢のものと汁をのせて客室に運んだ。
— 宮本百合子 『旅へ出て』 青空文庫
愛するあまりに、妻とも言ったであろうかの恋人に、その故に絶交しなければならない彼女は、たった一月前には思う人の病を慰めるためにと、乏しい中から下谷の伊予紋(料理店)へよって、口取りをあつらえたり、本郷の藤村へ立寄って蒸菓子を買いととのえたりして訪れていた。
— 長谷川時雨 『樋口一葉』 青空文庫
この三郎の父親は新田義貞の馬の口取りで藤島の合戦の時主君とともに戦死をしてしまい、跡にはその時|二歳になる孤子の三郎が残っていたので民部もそれを見て不愍に思い、引き取って育てる内に二年の後忍藻が生まれた。
— 山田美妙 『武蔵野』 青空文庫
お父様は一猪口くらいしか召上らないので、私が口取りを食べている傍で、皆の様子を機嫌よく見ていられます。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
この御召馬には一頭につき三人ずつの口取り別当が付いて来た。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
祭りの行列で、立派な白馬の口取りを務めるのは村で一番の若者の名誉だ。
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彼は手慣れた様子で牛の鼻綱を引き、口取りとして広い牧場まで誘導した。
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暴れそうになる馬の口取りを必死で抑え、なんとかゲートに入れることに成功した。
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標準
groom
作例 · 標準
彼は宮内庁で長年、天皇陛下の馬の世話をする口取りとして誠実に職務を全うした。
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競馬場の厩舎には、早朝から忙しく立ち働く口取りたちの活気ある姿があった。
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引退した名馬の最期を看取ったのは、長年家族のように接してきた口取りだった。
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標準
hors d'oeuvre
作例 · 標準
おせち料理の重箱を開けると、一番上に色鮮やかな口取りの盛り合わせが並んでいた。
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懐石料理の最初に出された口取りの美しさに、客席からは思わずため息が漏れた。
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茶席の口取りとして出された練り切りは、季節の移ろいを見事に表現していた。
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