滅後
めつご
名詞
標準
文例 · 用例
死はどこまでも生の壊滅後に来る暗黒世界だと、観念の眼を閉じて居るけれど、たった一つ残す自分の仕事によって、死後の自分と、現在との聯絡はとれるものだと思ってますな。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
全滅後、死体の収容も出来んで、そのまま翌年の一月十二三日、乃ち、旅順開城後までほッとかれたんや。
— 岩野泡鳴 『戦話』 青空文庫
智者大師の滅後に、隋の煬帝が立てたという寺である。
— 森鴎外 『寒山拾得』 青空文庫
智者大師の滅後に、隋の煬帝が立てたと云ふ寺である。
— 森鴎外 『寒山拾得』 青空文庫
柴田勝家の甥なる在久間安次とその弟は、勝家滅後大和に在って、秀吉に抗していたが、そこも落されて、小田原に籠り、小田原落城後、武州金沢の称名寺にかくれていたが、秀吉之を呼び出し、「勝家の甥として、我に手向うは殊勝なり。
— 菊池寛 『小田原陣』 青空文庫
内典を閲するに、仏や諸大弟子滅後久しからぬにこんな故事附けが持ち上ったと見え、迦多演那尊者空に騰って去る時、紺顔童子師の衣角を執って身を懸けて去る。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
拉丁語に羅馬共和時代、帝國時代、帝國衰亡時代、それから羅馬帝國滅後のいかさま語さへ盛んに研究され襲用されおる如く、梵語にも種々の時代と其行はれた國土の異なるにつれ變遷轉訛も有たので、どれも是も梵語に相違ない。
— 南方熊楠 『再び毘沙門に就て』 青空文庫
即、真正の自治と云ふものは、人間消滅後に於て、実現し得可きものであるのだ。
— 尾崎放哉 『俺の記』 青空文庫